CASE
たじま農業協同組合(JAたじま)様
予約購買業務推進 DXクラウドサービス
[PiiRepo®(ピーレポ)]の活用で
組合員に寄り添った提案型業務を増やす
JAたじま様では、約7000名の組合員に対し、肥料・農薬の注文書を配布・回収し、
基幹システムへの入力まで手作業で行っていました。
その中で課題となっていたのが、注文書を精査できないことによる、個々の組合員に対する提案の不足。
そこで検討され、採用されたのが、
プリマジェストの予約購買業務推進 DXクラウドサービス[PiiRepo(ピーレポ)]。
「注文書をいただいてからが本当の仕事」という意識のもと、
組合員に寄り添った提案型業務を実現する、後押しとなった事例です。
背景・課題
-
01
注文書処理業務の負担低減
-
02
注文書に対する精査の実施
-
03
組合員に向けた提案型業務の実現
業務の負担を低減し、全体で年間約600時間を削減
「注文書をいただいてからが本当の仕事」
という意識で
組合員に寄り添った提案型業務へ
たじま農業協同組合
営農生産部 資材課 課長
杉野 吉彦 様
![予約購買業務推進 DXクラウドサービス[PiiRepo(ピーレポ)]導入事例のインタビュー動画はこちら](https://www.primagest.co.jp/wp-content/uploads/2022/08/play-2.jpg)
──ソリューション導入前の課題は?
JAたじまでは、これまで、営農センターでの肥料・農薬の予約について、紙の注文書を組合員(約7000名)に配布し、それを組合員に持ってきていただいて回収。職員が記入内容を目視でチェックして、基幹システムに手作業で入力していました。また、JAたじま管内には12の拠点があり、それぞれ取り扱う品目が異なるため、注文書の作成・発行は拠点ごとに実施していました。こうした一連の業務に時間と労力をとられてしまい、注文書に対する精査は十分には行えず、個別の提案につなげることが難しくなっていました。
──課題解決に取り組むことになったきっかけは?
問題をいろいろと検証し、OCRなどいくつかの施策を検討していたタイミングで知ったのが、PiiRepoでありプリマジェストです。PiiRepoは約99%の精度で誤りがないということで、JAたじまのスタイルにも合っていると考え、検討を進めていきました。
導入効果
──導入により改善できた点は?
注文書の処理に関して、今まで2~3名で実施していた作業が、1名ないし2名で行えるようになり、確認作業に要する人数も減らすことができました。組合員からいただいた注文書をチェックし、スキャニングするだけで、注文書の確定、肥料・農薬の注文まで、スムーズかつスピーディに実施される環境を実現。拠点ごとに作成・発行していた注文書は統一化され、マスターのデータは本店で一括して管理。これにより、各拠点の負担は大きく低減されました。
──導入効果を数値で表すと?
まだ、時間的な精査のみですが、全体で年間約600時間の削減になります。これまでは肥料・農薬のみ対象でしたが、次年度から出納育苗並びに出荷契約にもこのPiiRepoを使うことになり、それがしっかりと稼働すると、年間1000時間、1200時間…という削減につながっていくと見込んでいます。
──導入による影響や成果は?
PiiRepoの導入により、この一連の業務に関わっていた人員に、時間的な余裕ができました。これにより組合員に向けた提案、つまりは個別の施肥設計であったり、本当にこの肥料・農薬で良いのかという提案をしっかりとできる時間が作れたことが、一番の成果です。また、PiiRepoを使うことで、組合員一人ひとりに専用の注文書が作成されるようになりました。これまでは宛名の入ってない、誰に宛てた注文書なのかわからない状態でしたので、大きな変化であり、成果につながるポイントです。これまでは「注文書を配布して回収して終わり」という状況が続いていたのですが、「注文書をいただいてからが本当の仕事」だと思いますので、職員の意識もそのように改善したいと考えています。

改善内容
Reason
プリマジェスト選定理由
──PiiRepo導入を決めた理由は?
OCRの導入なども検討したのですが、認識の精度があまり良くない印象でした。それに比べ、プリマジェストのPiiRepoは約99%の精度とのことでしたので、「これしかない」という感じで採用が決まりました。
──PiiRepoとプリマジェストに対する評価は?
一番最初の導入の際は、本当にゼロからと言うか、どこも使ってなかったシステムだったこともあって、いろいろとサポートいただきながら、なんとか稼働までこぎ着けたと思っています。
今回導入して、導入効果だけでなく、サポート面についても、本当に満足しています。
──今後への期待は?
もっと多くのところで導入され、組合員に向けた提案が行われ、組合員の満足度が高まると良い。そして、農業全体が活性化していけばと思っています。
将来に向けて
今後DXでできるところはDXに頼って、
人がしないといけないところは人で行っていく
たじま農業協同組合
営農生産部 資材課 係長
奥谷 義行 様
──PiiRepoが担う役割は? 期待は?
PiiRepoを使うことででき上がる組合員個別の注文書は、職員の興味や、注文に対する意識を変えるはずですし、それを期待しています。そして、組合員さんの要望や期待に応えられる体制を作っていきたいと考えています。
──JAとしてのDXへの取り組みは?
但馬(たじま)に限らず、地方の人口は減っています。就職希望者の人口も減っていますし、職員の数も減少し、高齢化も進んでいます。こうした傾向は、もう目に見えていますので、今後DXでできるところはDXに頼って、人がしないといけないところは人で行っていくことが大事になると思います。
兵庫県北部の3市2町を管内に持つJAたじま
一度は絶滅したコウノトリの野生復帰を支えた「コウノトリ育むお米」を中心に、農薬や化学肥料の使用を抑制した環境創造型農業に取り組んでいます。また、「たじまピーマン」や「岩津ねぎ」、神戸ビーフや松坂牛の素牛である但馬牛(たじまうし)など、多くのブランド農畜産物を振興しています。
ホームページ:https://www.ja-tajima.or.jp/