CASE
株式会社UCS様
ルールエンジン導入による効率化と
戦略的な
データ活用環境の構築
株式会社UCSは、地域密着型の総合金融サービス企業として、多彩な商品・サービスを提供しています。クレジットカード事業における業務効率化、さらには会員データの戦略的活用を目指す同社に対して、プリマジェストが提供したシステムについてお話を伺いました。
背景・課題
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01
審査基準の変更にも柔軟に対応する仕組みを作りたい
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02
戦略的なBPMを実施できる環境を整えたい
多様な要望へフレキシブルに対応できる柔軟性
クレジットカード事業で運用する入会審査システムにおいて、大がかりな改修コストが都度発生している現状をうけ、審査基準の容易な追加・変更から会員データの活用まで、多様な要望へフレキシブルに対応できる柔軟性を模索
株式会社UCSは、クレジットカード事業をはじめ総合金融サービスを幅広く手掛け、地域社会に親しまれる“生活密着型企業”として、顧客のニーズへきめ細やかに応える商品・サービスを提供されています。また、親会社であるユニーグループは2013年2月に「ユニーグループ・ホールディングス」として新たに始動しています。強固なグループシナジーのもと、電子マネー事業の立ち上げなど“次の100年”を目指した積極的な事業展開を図っています。 その同社では以前から、クレジットカード事業で運用する入会審査システムにある課題を抱えていました。これまでは基幹系システムに自動審査の機能を組み込んでいたため、法改正や審査基準の変更がある度に大がかりな改修が発生していたのです。さらに、組み込んだのはあくまで簡易的な機能であり、自動審査率も満足とは程遠いものでした。
導入効果
ソリューション導入のカギ
ルールエンジンを搭載した『IPM』のカスタマイズ性
高いレベルの要望にも柔軟に応える実績・対応力
自動審査のサブシステム化による改修コストが削減され、審査・点検の自動化により業務効率が劇的に向上。
改善内容
ルールエンジンの活用により、入会審査業務の自動化を実現
課題として挙げていた自動審査率の向上について確かな効果が実現。人間の頭で判断していた細かい審査基準をルールエンジンに作り込む事で、自動審査率が飛躍的に向上。社員自身がチェックする申込書の量は劇的に削減。
カード管理本部
オペレーション部
調査センター
マネジャー
岡本伊知郎氏
岡本氏
自動審査率の改善に加えて、今回は申込データの不備チェックにもルールエンジンを活用しています。これまでは、当社に届いた入会申込書に不備がないか手作業でチェックしていましたが、今回そのチェック内容をルール化した自動点検機能を構築した事で、不備チェックにかかる人手を約5割も削減できました。言ってしまえば、ルールエンジンを細かく作り込むほど人手が不要になるという事です。これまでのように人手で審査していると、どうしても人為的なミスや多くの時間が発生してしまいます。しかしルールエンジンを活用した自動審査ならば、申込書の量に左右される事なく正確かつスピーディに処理できるため、社員がこなす業務量の波も安定し、忙しい時ほどルールエンジンの効果を実感しています。
Reason
プリマジェスト選定理由
領域の異なる要望にも柔軟に応えるプリマジェストのソリューションは、いわば“粘土細工”のようなもの
パッケージでは実現し得ないルールエンジン独自の柔軟性を選択
岡本氏
複数社のベンダーを検討しましたが、当社の望む柔軟性を唯一提供できたのがプリマジェストの「IPM」でした。「IPM」では、自動審査機能をルールエンジンとして基幹系システムから切り分けており、審査基準の変更にも柔軟に対応できます。例えるならば“粘土細工”です。鷹なら鷹、ライオンならライオンが作れる。自由度の高いシステムを望む当社にとって、プリマジェストは最適な選択だと確信しました。
山本氏
過去、クレジットカード業界ではパッケージが一般的でしたが、近年では法改正などにも柔軟に対応できるカスタマイズ機能を求める声が増えてきています。正直、初期費用だけで考えるとパッケージの方が安価ですが、我々はプリマジェストが提供する柔軟性に将来的なメリットを感じたのです。
将来に向けて
会員データを営業戦略に活かす“攻め”のデータ活用へ
自動審査率の向上に向けた改修、CIC(外部信用情報)へのオンライン照会、会員データを保有する自社ホスト情報とのシームレスな連携など、より一層の改善を図りながら、業務の効率化だけでは終わらない戦略的なデータ活用をも視野に入れる
カード管理本部
オペレーション部
調査センター
センター長
山本俊幸氏
山本氏
現状は審査業務の効率化が主な要件ですが、今後は「IPM」に導入されているBI(分析)ツールを利用して、会員データを営業面でも活用していきたいと考えています。例えば、特定のカード利用が多い方や延滞しがちな方などをセグメント化して分析すれば、よりきめ細やかな対応が可能になります。ルールエンジンは単なる効率化のためのツールではなく、営業戦略にも活用できる“攻め”のソリューションだと言えるでしょう。ルールエンジンは基本的に、顧客のデータを収集・保有している会社であれば、業種を問わず活かせるのではないでしょうか。当社のようなカード会社はもちろん、保険・生保や通販の顧客分析などにも活用できると思います。
岡本氏
コールセンターの受電にも使えますね。お客様の応対時に頻出する言葉をキーワード化してルールエンジンに作り込めば、お客様の話に出たキーワードを入力するだけでマニュアルが瞬時に出てきます。異なる業種や業務でも“粘土細工”で柔軟に作り込めるのが、パッケージにはないプリマジェストの強みだと思います。
ユニーグループ・ホールディングスの金融サービス分野を担う株式会社UCSでは、クレジットカード事業や保険代理店事業などを柱に総合金融サービスを展開。“生活密着型企業”を目指し、顧客のライフステージに応じた多彩な商品・サービスを提供している
ホームページ:http://www.ucscard.co.jp/