事例紹介 - オリックス・クレジット株式会社 様

オリックス・クレジット様事例、AI-OCRと入力業務の効率化

AI-OCR導入による入力業務の効率化事例

オリックス・クレジット株式会社様 CASE STUDY

入力業務の改善という経営課題に対して、複数のOCRエンジンを切り替えて使う仕組みを導入した。エントリ自動化による約30%の効率化を契機に、適用業務を拡張し、改善ノウハウの横展開を見据える。

オリックス・クレジット株式会社の皆様。服部 康二 様、羽田野 剛士 様、山本 晃弘 様、古賀 唯泰 様
汎用OCR基盤システムの概要

背景・課題

手書き対応含め、経営課題である入力業務の効率化に向け検討

データ入力業務は繁忙期に負荷が急激に高まるため、効率化策を長年模索していた。昨今、AI-OCR技術が進歩したことを受けて、経営課題となっている業務改善の検討を再開した。

事務センター長 服部 康二 様

事務センター長
服部 康二 様

申込書・請求書等のデータ化業務を平均50名で行っていた。繁忙期には瞬発的に要員が必要なこともあり、業務改革が経営課題だった。
過去に何度かOCRの導入検討を行うも、当時の技術では手書き文字への対応が困難で、導入を見送ってきた。
ところが、2017年頃からAI-OCRにより手書き文字も対応可能といった製品が出はじめ、あらためて「手書き」読み取り可能なOCRの検討を開始した。

OCRに求める条件は、以下であった。

・活字だけでなく、手書きにも対応できること。
・申込、期中管理、債権管理といった様々な業務ニーズに対応できること。
・今後の事業環境の変化に対応できること。
同社はこれまでカードローン事業、保証事業、モーゲージバンク事業と拡大してきた経緯があり、今後も同様に拡大を目指す。
これらを満たしつつも、適切な開発期間、投資効果が見込めるように慎重にデジタル化の推進、新技術検討を行った。

プリマジェスト選定理由

業務知見があり信頼できるパートナーとしてプリマジェストを選定

課題解決に向けて、拡張性のあるOCR基盤コンセプトに共感、業務知見があり信頼できるパートナーを選定した。

プリマジェスト社は、業務プロセスの改革・改善に資するソリューション(ワークフローやBPM等)を有するベンダーで、帳票認識やエントリー周りの業務に豊富な知見を持つ、信頼できるパートナー。
今回、長年の経営課題であったエントリー業務の改革に向け、日進月歩で進化スピードの早いAI-OCRエンジンの業務活用についてプリマジェスト社に相談したところ、OCRエンジンを適宜入れ替え可能なOCR基盤の提案を受けた。当社としては、AI-OCR導入で手書き帳票への今後の拡張性を備えつつ、定型・準定型帳票を着実に効率化できるOCR基盤というコンセプトに共感するとともに導入メリットが高いと判断し、プリマジェスト社を採用した。

改善内容

帳票特性に応じてOCR使い分け、技術進歩でエンジン入れ替え可能

帳票特性に応じて最適なOCRエンジンを使い分けできる仕組みを導入した。技術進歩に応じてエンジン入れ替えを想定している。

オペレーション統括部 課長 羽田野 剛士 様

オペレーション統括部 課長
羽田野 剛士 様

まず、①定型OCRエンジン及び②準定型OCRエンジン※1の技術を活用することで様々な帳票に対応できるようになった。これらのエンジンは「活字」の読み取りに強みがあるプリマジェスト社製とした。加えて「手書き」に強みがある③AI-OCRエンジンを搭載※2、「活字」と「手書き」両方に対応したOCRシステムを実現した。①②③それぞれの「信頼度」の高さを帳票・項目ごとに構築段階で確認、信頼度に応じて使用するエンジンを設定した。後は適宜設定を見直しできる仕組みとしている。

①定型OCRエンジンは、当社書式の「申込書」等に活用した。「申込書」は社内でもマイナーチェンジが頻繁にあるので、ユーザー側で帳票の追加ができるエンジンが必要条件だった。

②準定型OCRエンジンは、当社書式ではない帳票に活用した。各種年収証明は、企業・自治体ごとにレイアウトが異なる為、帳票ごとに読み取り箇所を設定していくのは困難。準定型OCRは、読み取った帳票の中から特定のキーワードを探し、その周辺の数字を読み取れるので、ほぼ無限パターンの帳票類にも対応が可能。

※1 準定型とは、帳票の項目は同一でもレイアウトが異なる帳票を指し、源泉徴収票や保険証等がこれにあたる。
※2 コージェントラボ社製「Tegaki」を採用した。

OCR製品

導入効果

エントリ自動化、RPAとの相乗効果でデータ化の効率が向上

入力自動化、RPAとの相乗効果にて「収入証明書類」の登録業務が30%効率化した。

事務センター 事務第1チーム 課長 山本 晃弘 様

事務センター 事務第1チーム
課長 山本 晃弘 様

「収入証明書類」登録業務を自動化した。この業務は時期による繫閑の差が大きく、毎年1~3月に年間処理量の約6割が集中するため要員調整が非常に困難だったが、自動化により約30%の効率化を図れた。具体的には、低リスクの案件についてダブルエントリをOCR+ベリファイ入力とした。OCRにより“単純に年収更新するだけで他の変更がない”など低リスクの案件とそうでないものに分けられるようになったことが大きい。一時的には人手でのチェックも入れて品質も確保している。

また、本システムは、全社的な業務改革の一貫としてオリックス・クレジット社が先行導入していたRPA※とも後続処理で連携している。従来のOCRでは難しかった手書き帳票の自動認識およびRPAが処理可能なデジタルデータ作成を行うことで、AI-OCRとRPAによる相乗効果を実現していける。

OCRの導入を契機に業務フローが変革した。最初は、申込や収入証明関連を一旦のターゲットとしたが、伝票処理など更なる活用が可能であると考えている。

※RPA:Robotic Process Automationの略

将来に向けて

AI-OCR、自動入力の適用業務の幅を広げつつ投資対効果を高める

OCR適用業務の幅を広げつつ、投資対効果を高める。さらには、改善ノウハウ、デジタルプラットフォームを社内だけでなく社外の事務受託にも広げたい。

トランスフォーメーション部 ビジネスプロセス改革チーム<br>課長 古賀 唯泰 様

トランスフォーメーション部
ビジネスプロセス改革チーム
課長 古賀 唯泰 様

今後の展開としては、「住宅ローン申込書の登録業務」や「カードローン申込書の登録業務」、「債権管理書類の登録業務」等、本システムを適用させる業務の幅を広げ、投資対効果を更に高めていくことを考えている。
本システムは、設計時点から適用業務追加時に開発ベンダーに依存することなく自社で対応できる「拡張性・柔軟性」を重視しており、オリックス・クレジット社は自社で適用業務を柔軟に追加する予定。

以上のように、オリックス・クレジット社のプラットフォームや今回の業務改革の取組を通じて生まれた事務効率化のノウハウ。これをデジタルインフラ、そしてグループのサポート体制を社内の業務効率化だけに使うのではなく、今後はご提携先様向けサービスや新規の事務受託にも広げたい。

社内のオフィス風景

オリックス・クレジット株式会社様 CASE STUDY

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