- (株)近鉄百貨店 物流部担当係長 山本貴史氏
- (株)近鉄百貨店 ギフトセンター課係長 嶋田正幸氏
担当者インタビュー
近鉄百貨店では、平成4年、プリマジェストのギフト配送システム採用を契機に、平成9年よりイメージ処理システムを導入。さらに平成19年の中元商戦より主要4店舗が、お客様データ管理の効率化や、情報漏えいリスクの低減を目的にスキャナーを用いない対面受注システム(Kits)を導入しました。そして平成19年の歳暮シーズンにはすべての直営店舗でこのシステムが稼動しています。
大阪エリアでは、時期を同じくして競合店も新たなギフト管理システムを導入しつつあり、在阪の百貨店の中で遅れをとってしまうという危機感も後押しして、近鉄百貨店では新システム導入の検討を開始。そしてスキャナーを用いない対面受注システムを先行して稼動させた他店の視察・調査を行い、新体制への移行を決定したのです。
今回の対面受注システム(Kits)の導入によって、店頭カウンターで直接、データを端末に入力し、受注・配送情報をリアルタイムに共有することが可能となり、店舗から物流センターへの連携が格段にスムーズになったといえます。また、後日、お客様リストを作る際に行っていた氏名・住所などのイメージデータのメンテナンス作業が、今回のソリューションによって解消され、人為ミスや作業面の負担も大幅に軽減されました。
店頭で入力したお客様の情報がルートサーバに蓄積されて、物流センターをはじめ、必要なとき、必要な場所で、取り出せる体制になったことを機に、平成20 年の中元商戦からは配送伝票だけではなく、掛紙(のし紙)連携がスタートしました。蓄積されたお客様データの中から、必要なデータだけをソートして打ち出し、さまざまな掛紙(のし紙)印刷が可能になったのです。
今回の対面受注システム(Kits)の導入により、接客業務は大きく効率化されましたが、スタッフが画面に集中してしまうことで接客業務におけるコミュニケーションが希薄になってしまうのではないかという懸念もあったといいます。しかし、実際には事務処理業務が軽減された分、お客様へアドバイスや提案などをする心の余裕がスタッフに生まれ、今まで以上に手厚い接客サービスが可能になりました。
受注・配送情報をリアルタイムで情報共有できる新システムの特性を利用して、将来的には、ギフトサロンを訪れたお客様に売れ筋商品の人気ランキングをリアルタイムで表示して情報を提供したいと語る嶋田氏と山本氏。今回導入したソリューションはギフトオペレーションとしてのメリットだけでなく、掛紙(のし紙)連携やPOS連携、情報セキュリティリスクの低減、新たなお客様サービスなどさらなる可能性が期待されています。
(2008年5月現在)
- 株式会社近鉄百貨店
- 大阪・奈良・京都などに直営9店舗を展開する近鉄グループの百貨店部門。「常に小売業の原点であるお客様第一の精神に徹して、よりよい生活の提案者になること」を経営の基本とし、幅広い品揃えときめ細やかな情報・サービスの提供。地域の発展にも貢献する高質・好感百貨店を目指しています。
- http://www.d-kintetsu.co.jp/
- 新・阿部野橋ターミナルビル
イメージパース(2014年完成予定)

